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下請構造

独り言
2013.06.1

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ご多分に洩れず、弊社が身を置くビルメンテナンス業界も下請構造にあります。

 

しかしこれはある意味当然であり、その形が一番良いと考えることも出来ます。

 

弊社のサービスは、ビルメンテナンス業務の中の環境衛生、排水設備に関するものであり、

 

言うまでもなくビルにはその他様々な設備があります。

 

電気・消防・空調設備と挙げればキリがありません。

 

ですので、総合ビル管理会社が元請けとなり、それぞれの専門会社が下請けをやるというのは、

 

自然な流れであり、現実的でもあります。

 

商的流通としては、元請けが手数料分を取り、そのうえで下請けに報酬を払うわけですが、

 

景気が良いと、下請けも高額な報酬を得ることが出来ます。

 

逆に景気が悪いと、そのシワ寄せが下請けに来る結果となり、報酬も減ります。

 

結果、利益率が下がることで、事業投資に回せる資金も減っていきます。

 

利益率が高かった頃に内部留保をしていなかった会社は、一転して窮地に追いやられます。

 

とは言うものの、元請けが仕事を取ってくるわけですから、手数料を得るのは当然です。

 

ある意味で運命共同体である両社の関係を繋ぎ止めているものは何か。

 

報酬も、もちろんそうなのでしょうが、私は信頼がまず第一だと考えています。

 

信頼関係が成り立っていないと、お互い上手くいきません。

 

元請けは、とにかく安く請け負ってくれる下請けを探すことになり、

 

下請けの仕事のレベルが落ちることは容易に想像出来ます。

 

結果、業務が回らず、物件の資産価値は落ちます。

 

以前、私の尊敬する総合ビル管理会社(元請け)の社長が、こんなことを言っていました。

 

「自社で業務が出来ないから、パートナー会社(下請け)にお願いしている。」

 

「だから、パートナー会社がいないとウチの会社は成り立たない。」

 

「とは言うものの、元請けとして手数料を得ているわけだから、何かあればまずウチが動かないといけない。」

 

こちらの会社は、そういう社長の姿勢が社員にも伝わっています。

 

ですので、社長個人としてだけでなく、会社としてそういうスタンスで営業されています。

 

素晴らしい会社です。

 

仕事を持ってきて頂いた以上、その会社の名を汚すような仕事は出来ない。

 

信頼関係が築けないようであれば、下請けはやらない。

 

それが僕の考えです。

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